アマゾンのレビューも評価高めなので読んでみましたが……。😓
正直、全然面白くなかったです。
そう思うのは私が大人目線で読んでいるからかもしれません。
本はそこそこの厚みはありますが、文章自体はとても読みやすいです。
ただ、学生運動を美化している設定がもうまるで受け付けませんでした。全共闘世代の親から生まれた子どもたちがもう一度、解放区を作るとか悪い冗談でしょう。
なぜ学生運動が先細ったのか、なれの果ての日本赤軍やあさま山荘事件のことには全く触れず、俗物な大人や社会に反発する安っぽいロマンチシズムに始めから最後まで背中をゾワゾワさせながら読んでいました。話のテンポは良く言えばスピーディー、悪く言えば強引でご都合主義です。
ご都合主義の一つ。大人と戦うと言いながら、要所要所で大人の助けをを借りています。大人の力がなければこの物語は成立しません。😅
その大人の一人が、戦争経験のある浮浪者、瀬川さんです。児童文学あるあるで、戦争の恐ろしさを子どもたちにたびたび伝えます。それなら、学生運動の顛末も教えてあげればいいのにと思ってしまいました。🙄
後先考えない子どもたちが、この後どの面下げて家に帰るのかは描かれていません。
ある意味ファンタジーなのでしょうね。