sukerokutan’s blog

雑多なつぶやき

『読書マラソン、チャンピオンはだれ? 』を読みました。

 小学校3年生の教科書で紹介されている本です。

 色々な意味で面白かったです。😏

 あらすじを三行で書きます。 

 小学校3年生のケルシーは、大の読書好きです。そんなケルシーの学校では読書マラソンが開かれることになりました。優勝を目指して張り切るケルシーですが、クラスにはライバルや読書ぎらいの子もいて前途多難です。

 このケルシーちゃん、子どもらしいといえば聞こえはいいかもしれませんが、かなり傲慢で自己中心的です。私のドン引きポイントは4つ。

 ①自分が一番の読書家と自負しているため、同級生のサイモンの読むスピードに納得がいかず、ズルをしていると思い込みます。そしてズルを見つける為、親友たちを巻き込んで、サイモンの家の敷地へ不法侵入を試みます。

 ②読書ぎらいのコーディに対して、はじめは本を読まないことを詰ります。それでは不味いと気付くと、今度はやり方を変え、付きまとって本を読ませようとします。

 ③算数の時間に読書をしていることがバレて、先生に厳しく𠮟られますが、まさかの逆切れをかまします。

 ④「家族のきずな」を大事にする家族に対して、読書の時間が無くなる!とケルシーは不満を持っています。とうとうお兄さんのコンサートに行きたくないと盛大にキレ散らかします。

等々、家族や友達、厳しめの先生でさえ気の毒になってしまうほどの強烈な個性の持ち主です。

 そんなケルシーが、初めて自分のしてきたことを振り返るのは、図書館で上級生の読書家の子に話しかけて、冷たくあしらわれた時でした。

 このシーンはあって本当に良かったです。そうでないと、ケルシーの良さがまるで感じられなかったので。首の皮一枚でつながりましたよ!

 ケルシーが毎度何かやらかすので、お話のテンポは良いのですが、主人公の性格が悪いため(あ、言っちゃった💦)、読書マラソンの結果にはほぼ興味が無くなってしまいました。というか、ライバルのサイモンを応援していました。🤣結末が気になる方は、読んでみてください。😁