ちょっと長いので、夏休みに読むのにぴったりの本です。
面白さは太鼓判押せます!
(あらすじ)
主人公ティウリは、目指していた騎士になるために一晩礼拝堂に籠っていなければなりませんでした。ところが、困っている人の声を無視できず、その決まりをを破ってしまいます。そして、隣国のウナーヴェン王へ手紙を届ける旅にでます。その手紙の内容は王以外には絶対に秘密にしなければならないものでした。
旅の途中では、泥棒と誤解されたり、盗賊に襲われたり、殺人犯に間違われたりと苦難が続きます。それだけでなく、謎の敵に命を狙われます。
誰が敵か味方かわからない緊張の連続の旅です。そして、秘密を打ち明けることの出来ない孤独な旅です。
それでも、心から信頼できる友人と出会い、多くの人に助けられながら目的地を目指します。
ファンタジーでありながら、どこか自分の身に置き換えてしまうリアリティがあります。ティウリを誤解をする人、だまそうとする人、危害を加えようとする人、怖い大人がいっぱい出てきます。それでも、ティウリの魂の高潔さに心を打たれ、改心する人もいれば、困っているティウリに手を差し伸べる大人もいて、世の中捨てたもんじゃないとも思わせてくれます。
大人が読んでも面白いですが、是非ティーンエイジャーに読んでほしい物語です。