sukerokutan’s blog

雑多なつぶやき

【ネタバレあり】『ロード・オブ・ザ・リング』を1年近くかけて観た。

 過去に『ロード・オブ・ザ・リング』観て爆睡してしまったことがありました。😪

 「何か良くわからん!あんまり面白くない!😵‍💫」と、その時は思ったのですが、ある時ふと「原作読んだら印象が変わるかもわからんね」と思い直し、とりあえず原作から読んでみることにしました。

 原作……読むの忍耐がいります。難しい言葉は多いし、多様な種族の中で呼び名が変わったり(ガンダルフがミスランディアと呼ばれるとかは序の口です)ムキーっ🤯となりながらちまちま読んでいきました。物語自体は9巻までなので、10巻の追補編は読んでないです。チカラツキマシタ。😇

 1~4巻の『旅の仲間』を読み終わったところで、1本目の映画をアマプラで観ました。

 ホビットのフロドが恐ろしい指輪所持者となり、指輪を破壊する為に、仲間と共に旅に出ます。そこには様々な困難が待ち受けていました。

 原作を知ると最初に観た映画の印象はやっぱり変わりますね。すごい良く出来てると思いましたし、制作側の『指輪物語』へのリスペクトを感じました。原作を読んだだけではイメージし辛かった地形の描写は映画で補完しました。ありがたいことです。ストーリーは、ちょっと駆け足ではあるのですけどね…。

 次は、5~7巻の『二つの塔』を読んでから観ました。

 フロドとサムは、仲間から離れて旅を続け、ピピンとメリーはオークにさらわれてしまいました。アラゴルン達は、オークの後を追います。

 フロドが主人公なのですが、群像劇っぽい要素もあってか映画では活躍場面が少なくて不憫です。原作ではほとんど出てこないアルウェンが前作に続き、美味しいところを持っていきます。😅個人的にはファラミアの出番をもう少し増やしてあげて欲しかったです。💦

 最後の映画を観るために、もうひと踏ん張りです。8~9巻の『王の帰還』は数か月かけて読み終えました。

 指輪が力を増し、フロドはボロボロになりながらも旅の終わりに近づいていきます。いよいよ最終決戦です。🔥

 原作でもそうですが、指輪が滅んだ後の敵の総崩れっぷりはあっけないです。ただ、映画はそのまま収束へ向かっていきますが、原作はまだ続きます。映画では出てこなくなったサルマンが暗躍して最後の一花?を咲かせます。ここだけで映画がもう一本出来そうな感じです。巨悪が滅んでも、小さい悪が蔓延っているところにリアリティを感じました。

 原作のフロドは指輪に翻弄されるものの、もう少し自分を抑えている感じの淡々としたイメージがあります。それだと画になりにくいのか、映画のフロドはやや感情的でしたね。サムの忠誠と献身は原作通りです。だから映画で、指輪が滅び、流れる溶岩に囲まれた絶体絶命のさなか、サムがロージーの話をするのは違和感ありました。原作のサムは、フロドをひたすら励まし続けていたからです。

 でもこの壮大な物語を3本の映画で良くまとめ上げたものだと本当に感心します。特に、フロド達を援護すべくモルドールへ向かったアラゴルン達の闘いっぷり、勝ち目のない戦を前にした兵士たちの怖れの表情、そしてそれを乗り越えて敵陣に向かっていく雄姿は原作にはない映画ならではの魅力でした。

 と、こんな感じで最後の映画を観るまでに1年くらいかかりましたが、苦労して読んで読んだ甲斐がありました。映画も以前爆睡してたのが嘘のように食い入るように観てしまいました。😅

 原作を読まれた方でまだ観ていない方には是非お勧めします。👌