もうクリスマスもとっくに終わってしまいましたが…。(^^ゞ
『クリスマス キャロル』は有名ですね。私もテレビで見たり子ども向けの短い話を読んで大体のストーリーをを知っていました。
ケチでクリスマスが大嫌いで皆からの嫌われ者の金持ち、スクルージがクリスマスの晩に三人のクリスマスの精霊に導かれ人間らしい心を取り戻すお話です。
実は、以前から疑問があったのですが、スクルージはケチで偏屈な人間ですが、悪事に手を染めている人間ではありません。なぜ町中の人から蛇蝎のごとく嫌われなければならないのかよく分かりませんでした。
正直、読み終わってもそこのところは分かりません。😅
外国の感覚だととんでもない人間になのでしょうかね?
話の最初の方で、スクルージは寄付のお願いに来た紳士たちを冷たく追い返しているので、ノブレス・オブリージュの観念は持ち合わせていなかったようです。
まあスクルージは財力はあっても貴族ではないですから、そこも責められることではないような?
ただ、『クリスマス キャロル』で描かれるロンドンの市井の人々の暮らしはつつましく、貧困に苦しむ人々がとても多い感じです。
だからこそ年に一度のクリスマスのお祝いをとても大切にしていました。
そんな人々にとって厳しい金貸しでもあったスクルージは鬼のように思えたのかもしれません。
スクルージは貧困に苦しんだ生い立ちから心がねじ曲がってしまったものの、根っからの嫌な奴ではなかったので、精霊の導きによって割と素直に心を入れ替えていきます。
そして、最後には雇っていた事務員ボブ・クラチットの息子の病弱なチムちゃんに救いの手を差し伸べます。
お金があっても孤独だったスクルージが心も豊かになって魂が救われたところが良かったと思いました。